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楽天カードとデビットカードの2枚持ちは必要?最強の使い分け術と一体型の罠をプロが解説

楽天カードとデビットカードの2枚持ちは必要?最強の使い分け術と一体型の罠をプロが解説
田中さん

楽天証券で新NISAを始めるために楽天銀行を開設したんだけど、申し込み画面で「デビットカード」を勧められた……。でも、もう楽天カード(クレカ)は持ってるし、これ以上カードを増やすのって無駄じゃないかな?管理も面倒になりそうだし……。

楽天銀行の口座開設を進めていると、必ずと言っていいほど直面するのがこの悩みですよね。既に楽天カードという「最強の1枚」を持っているあなたにとって、デビットカードは重複した、不要なものに見えるかもしれません。

しかし、結論からお伝えします。楽天経済圏で「最も賢く、最も効率的に」ポイントを貯めたいのであれば、楽天カードと楽天銀行デビットカードの「2枚持ち」こそが、現代の最適解です。

なぜ、あえて2枚持つ必要があるのか?実は、多くの人が気づかずに「年間数千ポイント」をドブに捨てているポイントの落とし穴があるのです。この記事では、1級FPの私が、2枚持ちの具体的なメリットと、今日から実践できる「黄金の使い分けルール」を分かりやすく解説します。

この記事を書いた人:FP佐藤
FP佐藤
楽天経済圏・攻略スペシャリスト / 1級FP技能士
キャッシュレス決済最適化・家計の自動化設計

自身も楽天カード・デビット・証券を10年以上使い倒し、累計獲得ポイントは100万pt超。100世帯以上の家計改善アドバイス実績を持つ。「複雑なルールを覚える必要はありません。仕組みさえ作れば、あとは自動でお得が貯まります」をモットーに、忙しい会社員の資産形成をサポートしています。

目次

なぜ「2枚持ち」が正解なのか?楽天カードの隠れた弱点とデビットの強み

「楽天カードさえあれば、どこでも1.0%還元でしょ?」と思っていませんか?実は、その常識は数年前の規約改定で崩れてしまいました。ここに、2枚持ちが必要な最大の理由が隠されています。

実は、楽天カード(クレジットカード)は、電気・ガス・水道などの「公共料金」や「税金」の支払いにおいて、ポイント還元率が0.2%(500円につき1ポイント)まで引き下げられているのです。

一方で、楽天銀行デビットカードは、銀行口座直結という性質上、現時点でも公共料金の支払いであっても1.0%の還元率を維持しています。この「還元率の差」を放置するのは、非常にもったいないことです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 公共料金の支払いは、今すぐデビットカードに切り替えてください。

なぜなら、月5万円の固定費を払っている場合、楽天カードなら年間1,200ptですが、デビットなら6,000pt貯まるからです。その差は4,800pt。一度設定を変えるだけで、毎年「ちょっと豪華なランチ」数回分が自動で手に入ります。私自身、この規約改定を知った時はショックでしたが、デビットを併用することでその損失を完璧にカバーできました。

【結論】これが最強の布陣!楽天カード×デビットの「黄金の使い分け」ルール

2枚持つといっても、適当に使っていては管理が煩雑になるだけです。楽天カードと楽天銀行デビットカードは、お互いの弱点を補い合う「補完関係」にあります。以下のルールに従って使い分けるのが、最も効率的です。

【黄金の使い分けフロー図】
左側に「楽天カード(クレカ)」、右側に「楽天銀行デビット」を配置。
・楽天カードの守備範囲:楽天市場(SPU+2倍)、楽天証券(投信積立)、高額決済。
・デビットの守備範囲:公共料金(還元率1.0%)、スーパー・コンビニ(即時引き落とし)。
中央に「家計の自動仕分け完了!」というキャッチコピーを配置。

楽天カードとデビットカードの使い分け比較表

項目楽天カード(クレカ)楽天銀行デビット
楽天市場での利用◎ SPU対象(+2倍)△ 特典対象外
公共料金・税金× 0.2%還元◎ 1.0%還元
楽天証券(積立)◎ ポイント進呈あり× 対象外
日常の買い物○ 後払い(管理に注意)◎ 即時払い(使いすぎ防止)
楽天カードを申し込む楽天デビットカードを申し込む

この使い分けのメリットは、ポイントだけではありません。デビットカードを「生活費専用」にすることで、銀行口座から即座に引き落とされるため、家計簿をつけなくても「今月あといくら使えるか」が通帳(アプリ)を見るだけで一目瞭然になるのです。クレジットカードの「翌月まとめて請求」による不安から解放されるのは、大きな心理的メリットです。

要注意!「楽天銀行カード(一体型)」を選んではいけない3つの理由

ここで一つ、非常に重要な注意点があります。楽天銀行の申し込み画面で「キャッシュカードとクレジットカードが1枚になった『楽天銀行カード(一体型)』」という選択肢が出てくることがありますが、これはおすすめしません

なぜなら、楽天銀行カード(一体型)と楽天銀行デビットカードは「排他的な関係(どちらか片方しか持てない)」であり、かつ一体型を選ぶと以下のような制約が生じるからです。

  1. 2枚持ちのメリットが消える:一体型は「クレカ機能」のみ。公共料金で1.0%還元を受けるための「デビット機能」が使えません。
  2. 国際ブランドの変更が困難:一体型はJCBしか選べないケースが多く、後からVisaやMastercardに変えたいと思っても、一度解約して作り直す手間が発生します。
  3. Edyやポイントカード機能の制限:単体の楽天カードに比べて、付帯できる機能が制限される場合があります。

将来的に「2枚目の楽天カード」を作りたくなった時も、一体型カードが足かせになることがあります。自由度とポイント効率を優先するなら、「楽天銀行キャッシュカード(単体)」+「楽天カード(単体)」+「楽天銀行デビット(単体)」の組み合わせが最強です。

2枚持ちのよくある疑問(審査・年会費・管理方法)

カードが2枚になると、年会費が余計にかかりませんか?

いいえ、どちらも年会費は無料です(楽天カードの一般カード、および楽天銀行デビットカードの場合)。維持費を気にせず、メリットだけを享受できます。

既に楽天カードを持っていますが、デビットカードの審査は厳しいですか?

デビットカードは銀行口座から即時引き落とされる仕組みのため、原則としてクレジットカードのような「与信審査」はありません。16歳以上で楽天銀行口座を持っていれば、ほとんどの方が発行可能です。

管理が面倒になりそうですが、何か良い方法はありますか?

マネーフォワードMEなどの家計簿アプリに両方を連携させてください。デビットは「食費・日用品」、クレカは「固定費・サブスク」と自動で分類されるようになるため、手書きの家計簿よりも圧倒的に管理が楽になりますよ。

賢い2枚持ちで、楽天経済圏の「取りこぼし」をゼロにしよう

楽天カードとデビットカードの2枚持ちは、決して無駄ではありません。むしろ、「公共料金のポイント損を防ぎ、家計管理を自動化する」ための最強の防衛策です。

設定は一度きり。今日、デビットカードを申し込んで公共料金の支払い先を変更するだけで、あなたはこれから先、ずっと高い還元率を維持し続けることができます。複雑なルールに振り回されるのはもう終わりにして、仕組みでお得を手に入れましょう。

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